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会長挨拶


就任にあたって

日本病院薬剤師会
会長 木平 健治

 平成28年に第15代日本病院薬剤師会(以下、日病薬)会長に就任させていただき、引き続き2期目の会長として務めさせていただくこととなりました。改めて栄誉と責任の重さを感じながら、全力で日病薬の発展に尽くす決意でおります。

 1期目は、基本的には平成28年度事業計画に従って日病薬の運営にあたってまいりましたが、幾つかの新しい試みも取り入れてまいりました。その1つとして、平成30年の医療機関の機能別再編成、地域包括ケアシステムの本格的な運用に向けて大きな変換点となることを想定し、機能別医療機関同士における連携や地域医療との連携において病院薬剤師がどのような役割を担い果たすべきかを検討する目的で、地域医療検討特別委員会を立ち上げました。事業としては、高齢化や人口減少など多様化する地域において、医療機関の機能およびその位置付けにより、病院薬剤師にも多様性が求められますので、地域の特性に応じて特色ある様々な取り組みを収集し、今般、先進的な取り組みをしている5施設の事例集の発行をすることができました。今後は、常置の地域医療委員会として活動を継続していただく予定としております。

 次いで、日病薬の活動をもっと会員の身近なものとするために、地方連絡協議会を情報伝達型から情報共有型への転換を試みました。平成28年の会議では「法人化」を主な議題とし、法人化された病院薬剤師会(以下、病薬)にはメリット・デメリットを含めその経験を紹介していただきました。その結果、少なからず各病薬の法人化の推進に寄与できたのではと感じています。平成29年には、薬剤師確保に向けた取り組みをテーマとして情報交換していただき、今後の課題として取り組むべきことを再認識し、施設紹介のコーナーも設置致しました。

 平成30年は、診療報酬と介護報酬の同時改定の年です。その方向性として、「人生100年時代を見据えた社会の実現」と表現され、「地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化・連携の推進」「新しいニーズにも対応でき、安心・安全で納得のできる質の高い医療の実現・充実」「医療従事者の負担軽減・働き方改革の推進」「効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続性の向上」が謳われています。病院薬剤師にとっては随所に希望のもてる改定内容だったと評価しています。このことは、病院薬剤師がチームの医療における薬の専門職として、薬物療法の有効性と安全性に責任をもち、医療の質の向上と医療安全の確保に不可欠な存在として認知・期待されている証でもあると言えます。その期待に応えるためには、医療に貢献できる薬の専門職としての資質向上のため不断の研鑽が求められています。

 平成30年度の事業計画はこのような社会情勢から、医療の質の向上や医療安全の確保はもちろん、我々自身の資質向上、地域包括ケアシステムに求められるシームレスな薬物療法実現のための医療連携の強化を目指すことなどを盛り込んでおります。

 将来を見据えた先の診療報酬改定の基本方針は、病院薬剤師の参画なくしては実現できないという評価が得られるよう、開かれた日病薬の運営により、会員の皆様とともに明るい未来を築きたいと思っております。一層のご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。


平成30年7月1日