平成19年7月3日
会員各位
社団法人 日本病院薬剤師会
薬剤業務委員会 委員長 佐藤 秀昭
薬剤業務委員会 委員長 佐藤 秀昭
病院薬剤師のための業務チェックリスト改訂版
近年、「医療の質と安全の確保」に向けてめまぐるしく進化しています。この急激な医療制度の変化に即応するために「病院薬剤師のための業務チェックリスト」を改訂しました。
改訂した主な箇所は、①業務項目の羅列から、第1章、2章、3章に分類し業務手順に基づいた業務項目に改訂、②施設での医薬品の安全使用のための業務項目の追加、③医薬品安全管理責任者の主な業務項目を第3章に追加しました。ただし、病棟、手術部門、ICU部門、外来部門、救急部門、放射線部門、検査部門、歯科部門等で使用する定数配置薬については、種類及び数量は異なるが、その購入管理、在庫管理、使用管理などの業務内容は原則同じと考え、一つにまとめました。さらに、使用注意が必要な医薬品については、「使用時の注意事項」などの一覧表を必要な部門に掲示するなどの工夫をすれば良いと判断し、業務項目から省きました。
今、このひとつ一つの項目について「実施しているのか、実施していないのか」では無く、業務の質の向上に資すための資料として活用していただきたい。なお、各施設で、この改訂版を参考に「医薬品の安全使用のための業務に関する手順書」を策定する際は、今、実施可能で医薬品の安全管理体制の確保に必要な最小限の業務項目を選択し、さらに各施設で必要な業務項目を追加した業務手順書の策定が重要と考えます。
これからは、医師、看護師などと緊密な連携を図り、その役割をはたすことが重要です。そのためには「質の高い業務の標準化」が不可欠と考えます。
本チェック項目についてご意見やご要望をお寄せ下さるようお願い申し上げます。
病院薬剤師のための業務チェックリスト改訂版