令和4年12月12日
会員各位
一般社団法人 日本病院薬剤師会
インタビューフォーム検討会
委員長 冨田 隆志


インタビューフォーム検討会について



 日本病院薬剤師会(以下、日病薬)では、医療従事者が医療用医薬品を適正使用する上で必要な情報を網羅した総合的な情報集として、「医薬品インタビューフォーム(以下、IF)」の記載要領を策定し、日本製薬団体連合会、日本製薬工業協会との合意のもと、製造販売企業に適正使用情報として作成・提供を要請しています。
 IFは、適正使用情報の提供を担う製薬企業(作成者)、医療現場で適正使用情報を薬物療法に適用し実践する医師・薬剤師(利用者)の両者の情報利用を効率化する役割を担っており、医薬品医療機器総合機構の医療用医薬品情報検索のウェブサイトでも提供されています。

 IFの作成に法的根拠はありませんが、添付文書を補完する情報源としての性質上、高い公共性、信頼性が求められます。また、作成者側と利用者側で理解に齟齬のない表現で情報が提供されていることも必要です。日病薬では、これらを担保し、より適正なものとするために必要な協議の場として「インタビューフォーム検討会」を設置しています。
 本検討会は日病薬の委員のほか、日本薬剤師会や製薬企業関連団体から参画いただく特別委員で構成され、厚生労働省、医薬品医療機器総合機構からも陪席をいただいて、新しく作成されたインタビューフォームが記載要領や作成の手引きに準拠し、適正使用に資するものであることを確認しています。検討会での指摘事項や改善要望は、取りまとめて日本製薬団体連合会を通じて作成企業に伝達し、必要に応じて改訂等の対応を要請しています。


インタビューフォーム検討会設置概要


 既存のIFについても問題点が指摘されれば、医薬情報委員会で検討の上、随時検討会でも評価を行っています。記載要領や作成の手引きに照らして、不適切と考えられる記載がございましたら、本会ウェブサイトの事業課へのお問い合わせフォームからご報告いただくようお願いいたします。
 なお、IFは既存の情報を提供するための様式であり、製薬企業に新たに試験・調査を課すものではありません。また、各社が機密事項としている情報の開示を要求するものでもありません。記載がない内容については、適宜製薬企業への個別照会により情報を得るなどして補完していくことを前提とした媒体であることにご留意願います。