フェンタニル経皮吸収型製剤である「デュロテップMTパッチ(製造販売元:ヤンセンファーマ株式会社)」は、適正使用を推進することを目的として次のような流通管理体制を設けております。
- 本剤を用い慢性疼痛治療を行う医師は慢性疼痛治療および本剤の流通管理に関するe-learningを受講
- 医師はe-learning受講完了後、「デュロテップMTパッチ処方時の確認書」を入手
- 処方医師は医療用麻薬の取扱いに関する注意事項を患者に説明し、確認書を患者に交付
- 患者は麻薬処方せんとともに確認書を薬局に持参し、薬剤師に提示
- 薬剤師は確認書の内容を確認し、不備がなければ調剤
この流通管理体制は、平成22年1月に「慢性疼痛」の効能効果が追加承認後に実施されておりますが、平成22年1月20日付け厚生労働省医薬食品局審査管理課長及び監視指導・麻薬対策課長の連名で発出された「フェンタニル経皮吸収型製剤に使用に当たっての留意事項について」(別添1)の通知のなかでも、本剤は確認書を用いた管理体制を取るよう指導しております。
しかしながら、これまでに処方医がe-learning未受講のため、確認書の交付がなされないまま本剤が調剤される事例が多数発生しております。このため、ヤンセンファーマ株式会社では、デュロテップMT(慢性疼痛)確認書を用いた流通体制について(別添2)を医療機関等の薬剤師に情報提供しております。
会員におかれましては、別添1と別添2をご覧戴き、医師,薬剤師等の関係者に情報提供していただくとともに周知していただくようお願いいたします。