今般、イーエヌ大塚製薬株式会社では経腸栄養剤の「ラコール配合経腸用液」と消化態経腸栄養剤の「ツインライン配合経腸用液」について、他の経腸栄養剤と比較してビタミンK含有量が高いため、これらの製剤を販売中止して、ビタミンK含有量を他の経腸栄養剤と同程度にした「ラコールNF配合経腸用液」(7月25日発売)、「ツインラインNF配合経腸用液」(7月15日発売)を新発売しました。
経腸栄養剤を変更する場合、特に下記の1)、2)の変更に関しては、ビタミンK含有量が異なることによって、ワルファリンとの相互作用に差異が生じる可能性があるので注意しなければなりません。
- ビタミンK低含量の経腸栄養剤から、従来の「ラコール配合経腸用液」及び「ツインライン配合経腸用液」に切り替える場合
- ビタミンK高含量の「ラコール配合経腸用液」及び「ツインライン配合経腸用液」から、ビタミンK低含量の「ラコールNF配合経腸用液」、「ツインラインNF配合経腸用液」に切り替える場合
このため、ワルファリンを服用している患者において、経腸栄養剤を切り替える場合、経腸栄養剤のビタミンK含有量をチェックするとともに、ワルファリン投与量の設定に十分留意しなければなりません。
会員各位は、別添1〜3をご覧いただき、医師、薬剤師等の関係者に情報提供するとともに、ワルファリン使用患者における経腸栄養剤の処方変更時には十分に留意する要お願いします。