厚生労働省は、平成27年3月26日付で医薬食品局審査管理課長と安全対策課長の連名で、各都道府県等衛生主管部(局)長宛に「エリグルスタット酒石酸塩製剤の使用に当たっての留意事項について(別添1)」を通知いたしました。
この通知は、本剤が3月26日に承認されたことに伴い、本剤をチトクロームP450(CYP)2D6又はCYP3A阻害作用を有する薬剤と併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇し、QT間隔延長等の重篤な副作用が発現するおそれがあることから、その使用にあたって留意すべき事項を周知徹底するよう要請したものです。
また、厚生労働省は、平成27年3月26日付で医薬食品局審査管理課長から日本製薬団体連合会安全性委員会宛に「エリグルスタット酒石酸塩製剤の併用禁忌について(別添2)」を事務連絡いたしました。
これは通常、併用禁忌を設定する場合、相手方の医薬品の使用上の注意にも記載して整合を図っているが、本剤との併用禁忌については別添2の点を考慮し、併用禁忌の対象となるCYP2D6又はCYP3A阻害作用を有する医薬品においてはその使用上の注意において本剤との併用禁忌に関して記載しなくても差し支えないこととしたので、関係業者に周知するよう要請したものです。
会員におかれましては別添1の通知および別添2の事務連絡をご覧いただき、医師、薬剤師等の関係者に情報提供するとともに周知して戴き、本剤の適正使用に努めて頂くようお願いします。