日本病院薬剤師会学術第4小委員会(旧学術第7小委員会)は「医薬品リスク管理計画に向けた病院薬剤師の製造販売後調査支援に関する検討」をテーマに、平成26年度に編成されました。
現在の使用成績調査・特定使用成績調査(以下、製造販売後調査)は、承認審査における治験データの課題の洗い出し、国際共同治験等による国内治験症例数の減少による全例調査の義務付け、エビデンス創出を意図するデザインの取り入れなど、製薬企業による新薬開発方針の変化や、薬事行政の変動により、その内容・性質が変化してきています。さらに2013年4月以降の製造販売承認申請医薬品に適用される「医薬品リスク管理計画(Risk Management Plan:RMP)」により、製造販売後調査は新薬のエビデンス構築に重要な位置付けとなりました。
本小委員会では平成26年度に日本病院薬剤師会の会員施設を対象に、製造販売後調査とRMPに関する意識・理解度調査及び製造販売後調査の支援に係る病院薬剤師の実態調査を実施しました。その結果、病院薬剤師のRMPへの関心及び製造販売後調査支援への関与の意欲は高いが、製造販売後調査やRMPに関してはまだ理解度が高く無いことが示されました。その要因としてそれらの
啓発活動自体が不十分かつ不明確な可能性も示唆されました。日常業務として副作用の検出や蓄積を行っている病院薬剤師の職能や意欲をRMP及び製造販売後調査支援に結び付けることで、より効果的なRMPが実践できるものと思われます。
そこでこの度、
日本病院薬剤師会の会員の皆様(病院勤務薬剤師)を対象に、RMPの啓発活動に関するアンケート調査を実施することとしました。本アンケート結果は、病院薬剤師に対するRMPの啓発環境を整備するための有益な材料になることを期待しております。なお、
施設単位の回答ではなく、会員の皆様個々に回答いただきたいと考えておりますので、皆様ご協力をお願いします。
お忙しい中、大変恐縮ですがインターネットサイトURL:
http://bit.ly/1l8AxTPよりワークシートをダウンロードし、ご回答を準備いただき、
2016年1月31日(日)までに同インターネットサイトに直接ご入力くださいますようお願い致します。
なお、本アンケートの結果は、適切な学会や日本病院薬剤師会雑誌等にて報告させていただく予定としておりますが、施設名、個人が特定できる形での公表はいたしません。