日病薬発第2024-73号
令和6年7月24日
会員各位
一般社団法人 日本病院薬剤師会
会長 武田 泰生
精神科病院委員会
委員長 谷藤 弘淳


「精神科薬物療法の質向上に向けた病院薬剤師の役割に関する研究」
研究報告書の公表について



 平素より、日本病院薬剤師会の活動にご高配を賜り御礼申し上げます。
 この度、令和6年7月11日付で、令和5年度厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)病院薬剤師へのタスク・シフト/シェア普及に対する阻害要因の把握とその解決に向けた調査研究の分担研究として、「精神科薬物療法の質向上に向けた病院薬剤師の役割に関する研究」研究報告書が公表されました。
 この研究報告書は、精神科病棟に勤務する医師が薬剤師に期待するタスクを明らかにし、精神科の薬剤師によるプロトコルに基づく薬物治療管理(PBPM)の新たな業務展開を見出すことを目的として、アンケート調査の実施と解析を踏まえて取りまとめられた内容となっております。
 医師の負担軽減に資するための薬剤師業務は、医療機関ごとに大きく異なるものと考えられます。また、タスク・シフト/シェアを進めるためには、医療安全の確保や医師との信頼関係が前提となって実施可能な業務が整理されることが重要です。
 会員各位におかれましては、別添の研究報告書を参考にしていただき、各医療機関の実情に合わせ、医師の負担軽減に資する業務についてご検討いただき、安全で質の高い医療の実現に向けて、積極的なチーム医療への参画をお願い申し上げます。
 なお、精神科病院委員会では、本研究報告書を受けて、精神科におけるPBPMの実施状況やプロトコルの運用、その成果等に関する実態調査等を本年度中に実施させていただく予定です。本調査につきましても、会員の皆様の積極的なご協力をよろしくお願い申し上げます。


「精神科薬物療法の質向上に向けた病院薬剤師の役割に関する研究」研究報告書