日病薬発第2024-180号
令和6年12月27日
会員各位
一般社団法人 日本病院薬剤師会
会長 武田 泰生
医療DX対応検討特別委員会
委員長 舟越 亮寛


電子処方箋発行再開について



 平素より、本会の活動にご高配をいただきまして厚く御礼申し上げます。
 さて、電子処方箋の一時運用停止については、令和6年12月19日付日病薬発第2024-174号及び令和6年12月20日付日病薬発第2024-178号としてご連絡しておりますが、この度、厚生労働省より12月27日から電子処方箋の発行機能を再開するのと通知が発出されました。
 運用は再開されますが、ダミーコードの利用が電子処方箋管理サービス上で制限されているわけではありません。引き続き当面の間は、医療機関において、電子処方箋を発行する場合には、医療機関が「厚生労働省ホームページで公表している点検報告済みであるか」を情報関係部門へ確認ください。
 また、通知に記載の通り、電子処方箋管理サービスにおいてダミーコードを禁止するための改修は年度内に予定されており、現時点ではシステム上、医薬品コードにダミーコードが利用されている可能性は残りますので、引き続き、当面の間は、電子処方箋を発行する医療機関ならびに応需する薬局においては注意が必要です。
 応需薬局にて電子処方箋と処方内容(控え)のパターン、紙の処方箋(電子処方箋対応)のパターンにおいて内容の差異等を確認した場合には、薬局での設定不備がないか確認したうえで、薬局の設定に問題がなかった場合は、処方箋発行元の医療機関への連絡が届きますので、医薬品マスタ整備に薬剤部門が関与している場合には、ご対応の程よろしくお願いいたします。
 加えて、基礎的な医薬品など一般名処方マスタから外れた医薬品の場合、一般名で電子処方箋管理サービスに登録するためのコード(YJコードなど)が存在しないため、電子処方箋では一般名での処方ができないことなど、令和6年12月19日付日病薬発第2024-174号及び令和6年12月20日付日病薬発第2024-178号でお知らせした留意点以外に医薬品マスタ整備上の課題が存在いたします。
 電子処方箋の発行は、上記の医療機関向けチェックリストへの対応を含め、患者安全を最優先にした運用をお願いいたします。
 つきましては、各医療機関の関係者にご周知いただくとともに、具体的事例が発生した場合には、本会にご連絡頂くようお願い申し上げます。

〇医療機関等向け総合ポータルサイト
電子処方箋システム一斉点検を踏まえた対応について
https://iryohokenjyoho.service-now.com/csm?id=kb_article_view&sys_kb_id=fbdf577933e69610877c4632cd5c7b15


別添1:電子処方箋システム一斉点検を踏まえた対応について
(令和6年12月26日付医薬総発1226第2号)